【要注意】ARSZHORSVSの3in1モバイルバッテリー

Amazonで見つけたARSZHORSVSの3in1モバイルバッテリー。

商品説明を見る限りかなり良さそう。でも、

  • ARSZHORSVSって聞いたことないメーカー
  • CIOのパクリでは?
  • スペックどおりならCIOの上位互換
  • ☆5レビュー多すぎてあやしい

疑いながらも気になってしょうがなかったので実際に購入しました。

ぼくのお気に入りのCIOのSMARTCOBY Pro 30Wと見た目は瓜二つ。スペックは上位互換と言えそうなので期待しましたが、結論としては、ARSZHORSVSの3in1モバイルバッテリーはおすすめしません。

その理由を解説します。

目次

特徴

まずはこの製品の特徴をご紹介します。

  • 軽量コンパクト
  • 10,000mAh の大容量でスマホ約2回充電
  • バッテリー残量は数値表示
  • 出力・入力ともに最大45W対応
  • ワイヤレス充電にも対応
  • 残量50%以下では最大30W出力
  • ワイヤレス充電は不安定
  • ギフト券配布で☆5のレビューを促している

同梱物はモバイルバッテリー本体とUSB-CtoCのケーブル、日本語表記の簡単な説明書もありました。

本体の大きさはクレジットカードよりもコンパクト。重さは実測で183g。

充電ポートはUSB-CとUSB-Aがひとつずつ。
USB-Cは最大45Wでの入出力、USB-Aは最大36Wでの出力に対応しています。

CIOのSMARTCOBY Pro 30Wと比較

冒頭でもお伝えしましたが、ARSZHORSVSの3in1モバイルバッテリーは外観もスペックもCIOのSMARTCOBY Pro 30Wとそっくりです。

似ているというより、パクリと言ったほうがいいレベルです、、、

外観・大きさ

表面のロゴや印字を隠せばどちらかわからないのではないかというほどそっくりです。

ほぼ同じ大きさなので、ポーチにももちろんすっぽり収まります。

重さはCIOが178g、ARSZHORSVSが183g。

体感でわかるほどではないので誤差と言っていいでしょう。

スペック

そっくりなのは外観だけではなく、スペックもほぼ同じです。

ARSZHORSVS
CIO
  • 10,000mAh
  • バッテリー残量の数値表示
  • 出力・入力ともに最大45W
  • ワイヤレス充電対応
  • 10,000mAh
  • バッテリー残量の数値表示
  • 出力30W・入力20W
  • ワイヤレス充電非対応

最大出力とワイヤレス充電対応という点で勝るARSZHORSVSは、CIOの上位互換と言ってもいいでしょう。

ただし、このスペックが本物ならば、、、、

ARSZHORSVSの3in1モバイルバッテリーを実際に使ってみた

購入後、実際に使ってみた結果をまとめました。ツッコミどころ満載です。

実生活の中での測定なので充電残量や時間は一定ではありませんが、ARSZHORSVSの不安定さが明らかな結果となりました。

  • 2回目:75分でたった46%の充電(1回目は30分で41%充電)
    20Wの充電器で同じ端末を充電したところ、30分で54%→93%(39%増)。ARSZHORSVSの45W出力は疑わしいです。
  • 3回目:64%充電しただけでモバイルバッテリーの残量が97%減
    スマホ約2回充電を謳う10,000mAhが聞いて呆れます。

ARSZHORSVSの3in1モバイルバッテリーの注意点

先ほどの検証結果は、ぼくがたまたま外れ個体を引いただけかもしれません。

とはいえ他にも注意点はあります。

最大45W出力が活かされる場面は限定的

iPhoneを含む多くのスマホが対応しているのは最大20W前後。つまり、スマホの充電に45Wは不要なんです。

かたやノートパソコンの充電では45W充電が活かされます。ただし、10,000mAhではあっという間になくなります。ノートパソコンでの使用をメインにするには10,000mAhでは力不足です。

あくまでスペック上は、CIOのSMARTCOBY Proと比べたときの優位点ではありますが、実使用における必要性はあまり感じません。

ワイヤレス充電はマグネットなしだと不安定

ARSZHORSVSはワイヤレス充電にも対応しています。ただし、こちらはMagSafe対応端末かMagSafe対応のケースを装着した端末での利用と考えたほうがいいでしょう。

MagSafe対応端末であれば適切な位置に固定され充電できます。ただ、MagSafe対応端末でなければ位置がずれやすく、少しずれると充電されなくなります。

また、ワイヤレス充電に対応したイヤホンの充電も試してみましたが、なぜか充電されませんでした。

Amazonの☆5レビューは当てにならない

本体、ケーブル、説明書の他に、こんなものが入っていました。

販促のひとつとしてやるのかもしれませんが、消費者としてはこれを見ると一気に信用できなくなりますよね。Amazonには300件超の☆5レビューがありますが、1000円に釣られた人が多いのでしょう。

あまり知られていない中国のメーカーなので購入前から不安はありましたが、やっぱりか、、、という感じです。

まとめ

  • ARSZHORSVSのスペック・レビューは信用できない
  • 軽量コンパクトな10,000mAhのモバイルバッテリーならCIOのSMARTCOBY Proがおすすめ

CIOとほぼ同じ大きさ・スペックで45W出力対応と知ったときは、上位互換だと思ってわくわくしましたが、やはり中華製品、期待を裏切りませんでした、、、

CIOのSMARTCOBY Pro 30Wについて知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
やっぱりこれが、最強のモバイルバッテリーです。

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この記事を書いた人

GalaxyとCIOが大好きな30代会社員。ドコモショップ店員歴5年(退職済み)。スマホで生活を便利に、効率よくしたい。スマホ関係を中心に、知らなくても困らないけど知るとちょっと世界が広がる、そんな情報を届けていきます。

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